ウィリアム・フリードキン『クルージング』

30年遅れの映画日誌。三年目。 映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代に。

1981年3月28日土曜 晴れ

 ウィリアム・フリードキン『クルージング』

 新宿

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 夜の真っ黒な影とハードゲイの風俗。アル・パチーノの潜入捜査官をそこに投げ入れると……。

 意図は鮮明なんですがね。それに知らない世界の刺激も強烈だし。

 パチーノはギャングが似合うのか、刑事が似合うのか、はたまたゲイに変装してゲイに開眼する不安なナイスガイが似合うのか。いろいろと混乱しますな。『セルピコ』みたいに、シンプル至極な正義派のメッセージのほうが疲れないことは確かだ。

 まあ、わたしはきわめてミーハーなだけの、スクエアな身持ちの人間ですな。

 この日は他に、横山博人『純』大島渚『青春残酷物語』をはしご。一日分の映画体験としてはシーサンパラパラ。こんな日もありますか、ってことで。

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