30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。
1983年11月14日月曜 晴れ
ロジャー・コーマン製作、スティーヴ・カーヴァー監督『ビッグ・ボス』
新宿
数あるアル・カポネ映画の一つ。75年製作。
というより『ビッグ・バッド・ママ』につづくコーマン&カーヴァーのギャング路線といったほうが早い。
だが配役の渋さが裏目に出た。
ベン・ギャザラのカポネに、ジョン・カサヴェテスの助演となると、まるで芸術映画かと勘違いする。
一の子分役に若いシルベスター・スタローン。
ポルノから転進してマフィア。
その次にチャンドラー映画『さらば愛しき女よ』を経て、『ロッキー』シリーズでスターの座に立ったわけ。
コーマン映画はどれもこれも観て損はしなかった。としておこう。