30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。
1984年9月1日土曜 晴れ
水谷俊之監督・脚本、長田勇市撮影『視姦白日夢』
新宿
歌舞伎町の片隅の映画館である。
館名がなんかいもリニューアルされたので、由緒ある名前も忘れてしまった。
女性客専用コーナーをつくったこともあった。
ズームアップ映画祭というビッグイベントもあった。ピンク映画のみの年間ベスト選出だ。
『ZOOM-UP2』という雑誌があった。
雑誌というよりも、タブロイド版新聞の薄めのもの。81年9月創刊。
2を銘打っているからには、『ズーム・アップ』というレッキとした雑誌があったんである。ピンクの最前線が生々しく刻みつけられている。知る人ぞ知るこの雑誌のバックナンバーは何冊か持っているが。
そちらのデータのほうは、別のページでいずれまた……。
第二次ズームアップも、今ではもう遠いとおい幻となっている。
『ズーム・アップ』のほうは、予告したにもかかわらず、資料倉庫の縮小を余儀なくされたさいに、整理してしまったので、空しく消えていった。