初めてのトルコ映画だった

 30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1984年9月9日日曜
 エルデン・キラル『ハッカリの季節』
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 渋谷 ユーロスペース

 初めてのトルコ映画。
 新しい波はここにも現われていた。ヨーロッパの文化市場とトルコ映画の関係は、日本とアジア映画の関係とほぼパラレルだった。
 喪われた「発展途上映像」への感傷的思い入れといった側面は強いのだけれど。

 映像における「不均等発展」は当分つづいていったのである。

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