1988年3月
このリストのうち、試写と映画館は、それぞれ一本ずつきり。
やたらと本数が多いのは、レンタルビデオ習慣がはじまった時期を示している。
〈洪水はわが魂にもおよび〉
当時はまだ、一泊二日のシステムで、VHSを観終わって、テープを巻きもどし、翌日に返却して、べつの作品を借りてくる、というサイクルだった。
週末は一日分延長になるので、ついもう一本借りることに。
いやでも毎日観るから、本数はやたらに増えるわけだ。
新作よりも、「ビデオでもういちど観たい」が新鮮な体験だった頃。
ビデオショップは、小さな店が出来ては短い期間で閉店していくのが通例。
そのたびに、入会金300円とかが無駄になって無常観にとらわれるのであった。