『ニライカナイからの手紙』を観てきたぞ 2005年02月24日
久方ぶりの試写会ハシゴ。
17時15分、『おわらない物語』が終わって薄暮の街に出る。
歩道橋を渡って、駅前に。
体調は大丈夫かねと自問しながら、銀座線乗り場への階段を昇る。
立体交差する高速道路を横切って、地下鉄に乗るために階段を昇る――いつもやっていることだが、渋谷はシュールなツギハギ都市だ。
17時15分、『おわらない物語』が終わって薄暮の街に出る。
歩道橋を渡って、駅前に。
体調は大丈夫かねと自問しながら、銀座線乗り場への階段を昇る。
立体交差する高速道路を横切って、地下鉄に乗るために階段を昇る――いつもやっていることだが、渋谷はシュールなツギハギ都市だ。
銀座ガスホール。
熊澤尚人監督・蒼井優主演『ニライカナイからの手紙』
話としては『いま、会いにゆきます』の裏返しといったところ。
O・ヘンリーの短編みたいなほのぼの感涙ストーリーだ。
沖縄の離島を舞台にすることで、人工的なメルヘン世界をつくりあげた。
ただ前半がちょっと辛いな。テンポが取れていない。
一夜明けてみると、ナイト・シャマラン風のあざといメリハリを張ったほうが良かったのかなとも思う。
監督が主演女優に惚れこんで撮ったという点で、ついつい『ヴィレッジ』を思い出したから。
もう一つ、カメラテクニックのこと。
逆光の多用はいささかうるさく感じた。意図がいまひとつ読みきれなくて困った。
後半の「さあ、泣け。ここで泣け。ほら、もっと泣け」の怒涛の押しまくりもしつこかったが、これは好みかもしれん。
「泣きなさい、泣きなさい」が、どうも今風のようで、これには勝てません。
ヒット作路線のお行儀の良さだな。