眠たい・締まらん

01.05 M・ナイト・シャマラン『スプリット』
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 『シックス・センス』の〈!!!!!!〉がアタマをずっと離れないせいか、シャマランの新作は、どれもがっかりしてばかり。
 監禁モノ+多重人格モノで新味を狙ったらしいが、例によって「眠たい・締まらん」のまま、不完全燃焼だ。
 だいたい、多重人格をあつかった映画で、良い記憶に残っているものがいくらかでもあっただろうか。
 『レイジング・ケイン』のジョン・リスゴーとか、『真実の行方』のエドワード・ノートンとか。役者の演技はともかく、多重人格テーマの映画的処理に疑問が残ってしまう。
 この映画も同じく。
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 ジェイムズ・マカヴォイは楽しそうに演じているのだが……。
 23重人格にプラスして、最後に「ビースト」なる超人人格が現われてくる(??)ってな展開に到っては、何をかいわんやだ。
 ラストの、ヒロインが監禁から解かれるシーン。監禁場所がどこであったかの謎も、いっきょに明らかになる。
 ここの濃密な解放感は、この映画のもっとも輝かしいところだ。
 けれど、これって『ヴィレッジ』の、まったくの二番煎じじゃないのかね。

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