『在りし日の歌』『凱里ブルース』『僕たちの家に帰ろう』『1978年、冬。』

2024.06.07 『在りし日の歌』 2019
地久天長 SO LONG, MY SON
 「ルアンの歌」「北京の自転車」のワン・シャオシュアイ監督が、1980年代から2010年代の中国で時代に翻弄された一組の夫婦の激動の30年を見つめたヒューマン・ドラマ。主演は本作の演技でみごとベルリン国際映画祭の男優賞と女優賞のダブル受賞に輝いたワン・ジンチュンとヨン・メイ。1980年代の中国。地方都市に暮らすヤオジュンとリーユンの夫婦は、工場で働きながらひとり息子のシンと幸せな日々を送っていた。しかし、リーユンは2人目を妊娠してしまい、“一人っ子政策”のために堕胎させられたうえ、手術時の事故で二度と妊娠できない身体になってしまう。そんなある日、仲の良い同僚夫婦の息子に川遊びに誘われたシンが事故で命を落とす。絶望に打ちのめされた夫婦は、住み慣れた故郷を離れ、すべてのしがらみを断ち切って見知らぬ町に移り住むが…。ーーallcinema.onlineより


2024.06.06 『凱里ブルース』 2015
路辺野餐 KAILI BLUES
 日本初紹介となった「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」が話題を集めた中国の新鋭ビー・ガン監督が、その名を世界に知らしめた2015年の記念すべき長編デビュー作。監督の故郷・凱里(かいり)を舞台に、刑期を終えて帰郷した一人の男の現実と幻想が入り混じる摩訶不思議な旅路を鮮烈に描き出す。本作でも後半にワンカットの長回し撮影が登場し、唯一無二の世界観を構築していく。ーーallcinema.onlineより


2024.06.05 『僕たちの家に帰ろう』 2014
家在水草豐茂的地方 RIVER ROAD
 中国の少数民族“ユグル族”の幼い2人の兄弟がラクダに乗り、離ればなれで暮らす両親のもとへ遥かなる旅を繰り広げるロード・ムービー。監督は「白鶴に乗って」のリー・ルイジン。急速な近代化が進む中国。ユグル族の兄弟バーテルとアディカー。遊牧生活を送る両親は、減少し続ける草原を求めてより奥地への移住を余儀なくされていた。そのため、兄のバーテルは祖父のもとで暮らし、弟アディカーは学校の寮に住んでいた。夏休みになっても父が迎えに来なかったことから、兄弟はラクダにまたがり2人だけで両親を探す旅に出るのだったが…。ーーallcinema.onlineより


2024.06.04 『1978年、冬。』 2007
西幹道 THE WESTERN TRUNK LINE
 混乱を極めた文化大革命が終焉を迎え、新たな時代が始まろうとしていた1978年の中国の地方都市を舞台に、都会からやって来た少女にそれぞれの形で惹かれていく兄弟の姿を、凍てつく冬景色を背景に静謐な眼差しで綴る郷愁ドラマ。監督は「思い出の夏」のリー・チーシアン。ーーallcinema.onlineより
 「文革」の傷跡を描くタイプの作品だが、かつての抗議めいた主張は沈潜し、より洗練されたドラマになっている。時代か、あるいは現今の中国映画の傾向なのか。

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