周防正行『変態家族 兄貴の嫁さん』

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1984年6月2日土曜 晴れ

 周防正行『変態家族 兄貴の嫁さん』

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 新宿

 周防の脚本・監督第一作。
 ローアングルに徹したピンク、といっても何のことやらわからないか。
 まあ、早い話が小津映画のピンク版パロディ・ギャング。

 基本データはここ。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=149063

 他にこの領域で注目した作り手は、
『虐待奴隷少女』の米田彰、
『女子大生・教師の前で』の水谷俊之、
『凌辱・制服処女』の福岡芳穂、
『神田川淫乱戦争』の黒沢清など。

 この種の専門館の番組ごとの上映時間は『シティロード』にも載っていなかったので、よく電話で確かめていた。
 オバチャンの反応。「あんさん、うちはピンクどっせ。なに考えてはんの」
 「えっと、だからですね。ヘンタイカゾクは何時と何時に始まりますか。それだけ観たいんですよ」
 アー恥ずかしかった。

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