亜細亜だ 大島渚だ

 30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。  1983年4月29日金曜 晴れ 大島渚『アジアの曙』  千石 三百人劇場 山中峯太郎原作『亜細亜の曙』の連続テレビドラマ化。革命的浪漫主 …

愚か者の三連チャン

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。  1983年4月14日木曜 曇り フランク・ピアスン『キング・オブ・ジプシー』 今村昌平『楢山節考』 銀座  試写会で二本、立て続けに。   …

こんな雑誌を読んでいた

 30年遅れの映画日誌。 83年の項目番外。  購読誌は、もっぱら『シティロード』だった。 たまにこの『イメージフォーラム』も買っていた。月刊で増刊号まで出る元気の良さ。  ドイツ映画祭で来日したヘルツォークとヴェンダー …

痛みにみちたヴェンダース

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。  1983年4月9日土曜 晴れ ヴィム・ヴェンダース『ことの次第』 渋谷 東急名画座  この日から始まった第一回ドイツ映画祭で。 他に観たの …

『マッドマックス2』と『ブレードランナー』

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。 1983年4月2日土曜 晴れ ジョージ・ミラー『マッドマックス2』 リドリー・スコット『ブレードランナー』 池袋文芸座  満員の熱気あふれる …

観た観た観たの二日で十三本

 1983年3月12日土曜 曇り 夢野史郎脚本『誘拐密室暴行』 など 吉祥寺、中野  夜の放浪者が自分のなかから影法師のようにゆらりと立ち上がってくる。孤独に痺れた脳髄を屹立させて前かがみに歩く。 名前もない裸体、怠惰な …